もう何年も日本でも出るか?出るか?と噂され続けてきた「マリオットボンヴォイアメックスカード」が、2022年2月8日、いよいよ正式に発表になりました!
マリオットボンヴォイアメックスカードの開始は2022年2月24日。
これに伴い、SPGアメックスカードは順次なくなることになります。
ただし、有効期限が切れるまでは、そのままの券面で利用可能。
また、年会費は2022年5月11日以降の請求分からマリオットボンヴォイアメックスプレミアムの年会費(49,500円)に移行になりますが、それ以前ならSPGアメックスカードのままの年会費34,100円でOK。
つまり、2022/2/23までに駆け込みでSPGアメックスに入会した人は、34,100円でマリオットボンヴォイアメックスプレミアムカードの特典やサービスを、次の年会費更新まで享受できるため、ある意味チャンスでした。
発表になったマリオットボンヴォイアメックスカードについて、まとめてみたいと思います。
種類は「マリオットボンヴォイアメックス」と「マリオットボンヴォイアメックスプレミアム」の2種類
上図の通り、マリオットボンヴォイアメックスカードは上位カードと通常カードの2種類が登場することになりました。
この内、SPGアメックスカードから自動的に切り替わるのは上位カードの「マリオットボンヴォイアメックスプレミアム」の方です。
よって、SPGアメックス保有者の方の年会費は、2022年5月11日以降分の年会費請求分から、実質値上げということになります。(34,100円→49,500円)
それでは、上位カードと一般カードの概要を、サクッと比較してみましょう。
種類 | SPGアメックス | マリオットボンヴォイ アメックスプレミアム | アメックスボンヴォイ アメックス |
デザイン | |||
年会費 | 34,100円 ※家族カード17,050円 | 49,500円 ※家族カード1枚目無料 2枚目以降24,750円 | 23,100円 ※家族カード1枚目無料 2枚目以降11,550円 |
マリオットポイント (グループホテル) | 100円につき 6ポイント | 100円につき 6ポイント | 100円につき 4ポイント |
ポイント (通常買い物) | 100円につき 3マリオットポイント | 100円につき 3マリオットポイント | 100円につき 2マリオットポイント |
宿泊実績 | 5泊分 | 15泊分 | 5泊分 |
無料宿泊特典 | 50,000P | 50,000P ※150万円以上利用 | 35,000P ※150万円以上利用 |
エリート ステータス | ゴールドエリート | ゴールドエリート ※年間400万でプラチナ | シルバーエリート ※年間100万でゴールド |
100ドルの クレジット | なし | リッツカールトン セントレジス2連泊で | リッツカールトン セントレジス2連泊で |
空港ラウンジ | 国内28,海外1 | 国内28,海外1 | 国内28,海外1 |
帰国時手荷物 宅配無料 | 成田,中部,関空 | 羽田,成田, 中部,関空 | 成田,中部,関空 |
海外旅行 傷害保険 | 利用付帯1億円 自動付帯5千万円 | 利用付帯1億円 | 利用付帯3千万円 |
海外旅行 傷害保険 | 5千万円 | 5千万円 | 2千万円 |
ショッピング プロテクション | 年間500万 | 年間500万 | 年間200万 |
スマートフォン プロテクション | なし | 修理代 最大3万円 | なし |
ぱっと見、私個人的に改悪と思える部分を青文字に、改善と思えるところを赤文字にしてあります。
主な変更点を見ていきたいと思います。
【改悪】更新時特典の無料宿泊ポイント 150万円の決済が必要に!
なんと言っても、今回のSPGアメックスからマリオットボンヴォイアメックスへの切り替えで、一番痛い改悪と言えるのは・・・カード更新時にもらえる無料宿泊ポイントに条件がついたことではないでしょうか?
今までは、カードの年会費を毎年34,100円だけ払っていれば、翌年からカード更新の際に無料宿泊で使える50,000マリオットポイントが付与されました。
私は去年、そのポイントでオフピークのリッツカールトン日光に泊まったので、約10万円ほどの宿泊費を無料にできました。
よって、34,100円の年会費はこれで余裕でペイできていました。
ですが、マリオットボンヴォイアメックスカードでは、無料宿泊特典のポイントをもらうには、年間150万円以上のカード決済額が必要条件となります。(一般カード、プレミアム共に)
このカードをメインカードとして使っている人なら問題ない金額だとは思いますが、特典目的で年会費だけ払って、あとは別のカードをメインに使っていた人には大幅な改悪になるのではないでしょうか?
ただし、移行時の措置として、更新時期によって以下のような対応が取られるようですので、下記期間は150万円の決済を気にしなくても大丈夫のようです。
■2022年2月23日までに次の更新ある方
- 2022年は、年間150万円以上のカード利用条件なし。
- 2023年は、年間150万円以上のカード利用条件なし。2024年以降、年間150万円以上のカード利用条件達成でプレゼント。
■2022年2月24日~2022年5月10日までに次の更新ある方
- 2022年は、年間150万円以上のカード利用条件なし。
- 2023年以降、年間150万円以上のカード利用条件達成でプレゼント。
■2022年5月11日以降に次の更新がある方
- 次回のカード更新は、年間150万円以上のカード利用条件なし。次々回のカード更新以降、年間ご利⽤額150万円以上の条件達成で無料宿泊特典をプレゼント。
【改悪】海外旅行傷害保険の自動付帯がなくなり利用付帯に
また、地味〜に改悪なのが、海外旅行障害保険の自動付帯がなくなり、利用付帯オンリーになってしまったこと。
今までは、特典航空券で海外に行っても、SPGアメックスを持っているだけで保険の対象になっていました。(自動付帯)
マリオットボンヴォイアメックスカードになると、今後は旅行代金をカードで支払うことが条件になるため、特典航空券で行く旅行は海外旅行傷害保険が自動でつかなくなります。
なお、その場合も、下記も旅行代金に含まれますので、これらの代金をマリオットボンヴォイアメックスで支払うようにしておくと大丈夫です。
ちなみに我が家はいつも空港までも車で行ってしまうし、現地でオプショナルツアーにも参加することがほぼないので、どうやって旅行代金を払うか考えなくては。。。
【改悪】通常カードマリオットボンヴォイアメックスのポイント付与率が2%に低下
こちらは、SPGアメックスからマリオットボンヴォイアメックス(一般カード)に切り替える予定の方になりますが、現状ポイント付与が100円で3ポイントから、今後は100円で2ポイントと、低くなってしまうのが大きな改悪ポイントです。
その分、SPGアメックスよりも年会費を抑えられるので、ポイントにこだわりがない方でしたら、それもありかもしれません。
ですが、マリオットボンヴォイの大きな魅力は、ポイントの貯まりやすさと、航空会社のマイルへの交換率が最大で1.25%と優れていることだと個人的には思っています。
・100円→3ポイント→1マイル(マイル還元率1%)
→100万円→30,000ポイント→10,000マイル
※60,000ポイントごとの交換でボーナス2500マイル追加
・200万円→60,000ポイント→25,000マイル(マイル還元率1.25%)
友人が保有している、年会費10万円以上の某プラチナカードでも、マイルへの交換レートが0.5%だったりすることもあるので、マリオットボンヴォイアメックスプレミアムの還元率は驚異的です。
ですので、今後もこの魅力を享受するためには、SPGアメックスより年会費が上がってしまいますが、一般カードではなくマリオットボンヴォイアメックスプレミアム一択しかないような気がします。
【改善】更新時無料宿泊特典のポイントに手持ちのポイント追加可能!
逆に、SPGアメックスよりも良くなった点を見てみたいと思います。
まずは、更新時の無料宿泊ポイント。
150万円以上の年間決済がないともらえなくなりましたが、逆にもらった場合は、手持ちのマリオットポイントを15,000ポイント追加して、
・マリオットボンヴォイアメックス ・・・50,000ポイント分
・マリオットボンヴォイアメックスプレミアム・・・65,000ポイント分
のホテルに無料滞在できるようになりました。
今まで、せっかくもらった5万ポイントで、ワンランク上のホテルに泊まりたいと思っても、ポイント数が届かずに諦めていた方は、今回の条件改良で、泊まれるホテルの幅が大きく広がることになりますね。
【改善】年間400万円の決済でプラチナエリートになれる!
もう一つ、マリオットボンヴォイアメックスプレミアムで特筆すべき魅力は、年間決済額でマリオットボンヴォイのプラチナエリートの会員資格が付与されるようになることでしょう。
その年間決済額は400万円。
(我が家はめっちゃ頑張らないと無理ですが・・・)
2022年は、2021年にたまたま偶然高額決済があったために、マリオットボンヴォイのプラチナエリートに昇格した我が家。
それも、このマリオットボンヴォイアメックスカード登場の前触れだったのかと思うと、納得ですね。
【改善】付与される宿泊実績が15泊に増量!
年間の決済額が400万円に届く予定がない方も、マリオットボンヴォイアメックスプレミアムを保有すれば、エリート達成に向けた宿泊実績が15泊もらえるようになります。
(SPGアメックスは5泊)
これは、400万円のカード決済なしで、プラチナエリートに自力でなる予定の方にはうれしいポイントですね。
プラチナエリートになるには、年間50泊以上必要ですが、15泊もらえれば残りあと35泊。低料金で泊まれるホテルで宿泊日数を稼げば、断然今までよりもプラチナエリートへの道が近くなることでしょう。
【改善】リッツ/セントレジス滞在時100ドルのプロパティクレジット
もう一つ、人によっては価値ある改良ポイントは、
・「ザ・リッツ・カールトン」
・「セントレジス」
を2連泊以上予約すると、100米ドルのプロパティクレジットがもらえるようになることではないでしょうか。
なかなか普段、これらの高級ホテルに2泊することはなさそうですが、バケーションなどで複数泊するときには恩恵に預かることができそうです。
なお、このクレジットを受け取るには、諸注意がありますので確実に受け取れるように気をつけて予約してくださいね。
- 100⽶ドルのプロパティクレジットを受け取るには、2連泊以上滞在し、対象となる100⽶ドルのプロパティクレジット付きのプランでご予約いただく必要があります。
- 基本カード会員様によるご予約が、100⽶ドルのプロパティクレジット特典の対象となります。部屋の数に関係なく、1予約あたり最⼤100⽶ドルのプロパティクレジットをお受け取りいただけます。
- オンラインでご予約いただく場合は、カードアカウントに紐づけされたMarriott Bonvoyアカウントにログインする必要があります。100⽶ドルのプロパティクレジット対象のご宿泊でご予約されていることを必ずご確認ください。また、お電話でご予約いただく場合は、100⽶ドルのプロパティクレジットをご希望の旨、お申し付けください。
- 100⽶ドルのプロパティクレジットを受け取るには、チェックアウト時に、Marriott Bonvoyアメリカン・エキスプレス提携カードでお⽀払いいただく必要があります。
- 100⽶ドルのプロパティクレジットは、チェックアウト時に請求書上で清算されます。アメリカン・エキスプレスの請求明細には記載されません。
- 滞在中に発⽣した最⼤100⽶ドルのお⽀払いにのみ使⽤できます。これには、第三者が提供するサービス(お⾷事、スパサービス、ホテルのレクリエーション活動)は含まれません。
- 100⽶ドルのプロパティクレジット付きのプランでご予約された滞在期間中にご使⽤いただく必要があり、連続した同⼀ホテルでのご滞在であっても他のご予約で滞在された期間にはご利⽤はいただけません。
- 100⽶ドルのプロパティクレジットは客室料⾦のお⽀払いには適⽤されず、税⾦、チップ、サービス料、または第三者が提供するサービスにもご利⽤いただけません。
- 未使⽤分については返⾦されません。
- 100⽶ドルのプロパティクレジットは譲渡不可であり、他のオファーやプロモーションと組み合わせることはできません。パッケージ料⾦、割引、グループ割引などには適⽤されません。
- 100⽶ドルのプロパティクレジットは、別のご宿泊予約への持ち越しや、現⾦への換⾦はいたしかねます。100⽶ドルのプロパティクレジットが付与されたご滞在中にご使⽤いただけない場合は、チェックアウト時に失効となります。100⽶ドルのプロパティクレジットは交換/返⾦不可で、チェックアウト時の為替レートに基づいて現地通貨で⽶ドルまたは同等の⾦額で清算されます。
- 同じ宿泊施設で24時間以内に連続してご宿泊される場合は、同⼀滞在とみなされます。
マリオットボンヴォイアメックスカードついに登場!まとめ
2022年2月8日、SPGアメクスカードからマリオットボンヴォイアメックスカードへの切り替えが発表となりました。(2022年2月24日より)
かねてより、SPGアメックスカードがなくなり、マリオットボンヴォイアメックスに生まれ変わることが噂されていましたので、いよいよ、という感じですね。
改悪・改良両方あって、今後SPGアメックスから引き続き使っていくか、その場合一般カードにするのかプレミアムにするのか、はたまた解約するか、悩まれる方も多いかと思います。
特に、たくさんの特典を享受するとなると、今までより年会費が約1.5倍もかかることになるので、悩みますよね。
我が家は2022年はたまたまプラチナエリートになれたこともあって、マリオットボンヴォイアメックスカードの特典を享受していましたが、2023年はプラチナから陥落。マリオットボンヴォイアメックスカードを持っていればゴールドステータスは継続できますが、正直、プラチナエリートを満喫してしまうとゴールドエリートは旨味がありません。。。
なので、2023年度の更新時には、マリオットボンヴォイアメックスカードを継続するかどうか微妙です。(やめる可能性の方が高いかも・・)
クレジットカードのメリットは、その人その人の求めるものや環境の変化に応じて変わりますので、他のカードと比較しながら何が一番今の自分にぴったりのカードなのか、時々手持ちのカードを断捨離しながら、選んでいくと良いかもしれませんね。