マリオットボンヴォイより、2022年の新制度についていくつか発表があった内容を、備忘録兼ねて共有させて頂きたいと思います。
特に貯めたポイントで無料宿泊ができる、ポイント宿泊の「シーズン制度」と「カテゴリー制度」の廃止に関しては、巷では、朗報なのか?改悪なのか?と不安に思っている人も多いようでしたね。
フタを開けてみるとポイントアップしたホテルもある一方、ポイント予約していた日に、もっと少ないポイントで泊まれるようになっていたパターンもあり、改悪・改良の両面がありました。
ここでは、主な変更事項をメモしておきたいと思います。
マリオットボンヴォイ(Marriott Bonvoy)とは?
マリオットボンヴォイアメックスカード(旧SPGアメックスカード)については、こちらにまとめてありますので、ぜひご覧くださいね。
フレキシブルなポイント交換制度に移行(カテゴリー・シーズン制度廃止)
マリオットポイントは、マリオットボンヴォイアメックスカードの利用や、マリオットグループのホテルに宿泊することで貯めることができます。
そしてその貯めたポイントで、リッツカールトンやウェスティンなど、あらゆる人気の高級ホテルに無料宿泊が可能です。
1泊10万円以上するような超高級ホテルにも、ポイントで無料で泊まれちゃうとあって、マリオットボンヴォイアメックスカード(旧SPGアメックスカード)保有者には大変人気のあるポイント制度となっています。
2022年3月28日までは、マリオットポイントでホテルを予約する際に必要なポイント数は、
- ホテルのカテゴリー(1〜8まで)
- 3つのシーズン(ピーク、スタンダート、オフピーク)
によってカテゴライズされていました。
2022年3月29日以降、このホテルのカテゴリーとシーズンが廃止され、ポイント予約が「フレキシブル制度」に変わりました。
つまり、ホテルを有償で予約する時、週末や繁忙期は料金が高いのが常ですが、今後はポイント宿泊の時も、その時の料金に合わせて必要ポイント数が変動する、「より柔軟性のある新しいポイント交換レート=フレキシブルポイント制度」が適用されることになります。
これだけだとよくわかりませんが、つまりは、
- 空室が少なく料金が高い繁忙期は必要ポイント数が上がり、
- 逆に閑散期や平日など空室が多く料金が安い時は、必要ポイントが少なくなる
ということになりますね。
またこれに伴い、世界中のマリオットグループホテルの内約200件ほどのホテルで、3/29からポイント予約に必要なポイント数が引き上げられることが発表になりました。
日本国内で対象になるホテルは以下の4つです。
- 翠嵐 ラグジュアリーコレクションホテル京都
- HOTEL THE MITSUI KYOTO
- ザ・リッツカールトン京都
- ザ・リッツカールトン日光
この中で、必要ポイント数が2万ポイント上がるのが、
- 翠嵐 ラグジュアリーコレクションホテル京都
- HOTEL THE MITSUI KYOTO
- ザ・リッツカールトン京都
の3つ、そしてなんと3万ポイントも無料宿泊に必要なポイントが引き上げられるのが、
- ザ・リッツカールトン日光
となります。
ちなみに、今回最低必要ポイントの引き上げが発表になった一部のホテルを除いては、2022年中は、今までの制度で設定されていたカテゴリーとシーズンの必要ポイント数で予約ができます。(最低必要ポイントの引き上げなし)
マリオットボンヴォイは、毎年3月にカテゴリーの見直しを行っており、ホテルによってランクが上下していましたが、2022年はカテゴリー制度自体が廃止となるため、この見直しもありません。
つまり、2022年は新フレキシブルポイント制度のソフトスタートの年で、本格的に必要ポイントが大きく変わってくるのは2023年以降ということですね。
2022年3月28日までのマリオットグループホテルのカテゴリーとシーズンによる必要ポイント数はこちらの記事にまとめていますのでご参考になさってみてくださいね。
実際にフレキシブルポイント導入後の必要ポイント数はどう変わった?
このフレキシブルポイント制は、繁忙期にしか旅行に行けない方にとっては改悪、逆に平日好きなときに旅行に行ける人にとっては朗報になるのかもしれません。
上記の、最低ポイント数が引き上げられる4つのホテルに宿泊したい方は、3/28までにポイントでの宿泊予約を入れておくことが必須であり、かくいう私も、京都の3つのホテルとリッツカールトン日光の予約をポイントで入れました(笑)
いずれのホテルも、3/31に確認したところ、同日のポイント宿泊に必要なポイント数が上がっていましたので、予め予約しておいてよかったな、と思っています。
具体的には、必要ポイント数は下記のように増えていました。(同一日、同一ルームで予約する場合)
ホテル名 | 予約時のポイント数 | 3/31に確認した 必要ポイント数 |
Hotel The Mitsui Kyoto | 70,000 | 94,000 |
ザ・リッツカールトン京都 | 70,000 | 94,000 |
翠嵐ラグジュアリーコレクションホテル京都 | 70,000 | 80,500 |
ザ・リッツカールトン日光 | 60,000 | 98,000 |
こうして見ると、容赦無く必要ポイント数が上がっていますね。
特にリッツカールトン日光のアップ率はえげつないです・・・ね(><)
逆に、他に2つのホテルを予約してあったのですが、その2つについてはポイント数が少なくなっていました!
ですので、すかさず予約の更新手続きをしておきました。
【フレキシブルポイント制移行後に必要ポイント数が減っていたホテル】
ホテル名 | 予約時のポイント数 | 3/30に確認した 必要ポイント数 |
ウェスティン横浜 | 35,000 | 31,000 |
JWマリオット 奈良 | 50,000 | 47,000 |
このように、以前ポイントで予約した宿泊が、フレキシブル制への移行後により少ないポイントで泊まれるようになっていることもありますので、ぜひお持ちの予約の確認をしてみて下さいね。
今回私は、下記の通り、2つのホテルで7,000ポイント戻ってきてお得になりました!
次に、フレキシブルポイント制以外での変更内容を書いておきたいと思います。
エリート会員資格の期限を2023年2月まで延長
マリオットボンヴォイで取得している上級会員資格が、下記のように延長されます。
対象は、以下の会員資格です。
・すでに2022年2月まで期限を延長済みの2019年に獲
・2020年に獲得したエリート会員資格
延長された後の有効期限は2023年2月までとなります。
再来年の2月までエリート会員資格が延びますので、今後コロナ明けに皆さんがまた旅行を再開する時が来ても安心ですね!
今まで我慢していた旅行、使えていなかったステータスの特典が、まだまだ先まで引き続き利用できるようになります。
これは朗報ですね♪
スイートナイトアワードの有効期限を2022年6月まで延長
スイートナイトアワードって、聞いたことない人もいるかもしれません。
これは、マリオットボンヴォイのエリート会員特典の1つであり、年50泊/75泊を達成したときにもらえる「年間チョイス特典」として選べる特典の内のひとつです。
簡単にいうと、普通のお部屋を予約した時でも、この特典を使うとスイートルームやそれに準ずるプレミアムルームへのアップグレードをしてもらえる、ということ。
なかなか、年間50泊や75泊を達成する人ってそうはいないと思いますので、このスイートナイトアワードを持っている!という人も少ないとは思いますが、今年2021年12月いっぱいで有効期限が切れるスイートナイトアワードは、2022年6月30日まで延長となりましたので、持っている人にとっては、この措置は間違いなく朗報ですね♪
ポイント失効の一時停止を2022年12月まで継続
マリオットポイントの失効が現在一時停止されていますが、その失効停止期間がさらに12か月間延びて、20
ただし、マリオットポイントは獲得すればその時点から有効期限が2年延びますので、SPGアメックスカードを利用して、ポイントが毎月貯まっている人は、実質有効期限なし、ということになります。
ですから、ポイント失効の心配はないと思いますが、もしカードやホテルの利用がなく、アカウントに24か月以上利用記録がない人にとっては、ポイント失効停止期間が延びるのは朗報ですね。
無料宿泊特典の期限延長
以下で付与されたフリーナイトアワード(FNA、無料宿泊特典)を持っている方は、その有効期限が延長されます。
・Marriott Bonvoyクレジットカードの特典
・年間チョイス特典
・プロモーションまたはトラベルパッケージの一部として提供された特典
延長期限は、2022年6月30日まで。尚、今回の措置で延長されるのは、有効期限が2022年1月3日から202
無料宿泊特典(サーティフィケート)にポイント追加が可能に!
2022年前半に、
今までは、SPGアメックスカードの更新特典でもらった50,000ポイントのサーティフィケートを、「もうちょっと上のグレードのホテル宿泊に使いたい・・・」と思っても無理でしたが、今後は15,000ポイントを追加できますので、無料で宿泊できるホテルの幅がぐんと広がることになりますね。
マリオットボンヴォイ2022新制度の一報は朗報?改悪?まとめ
マリオットボンヴォイより、2022年の新制度についていくつか発表がありましたので、備忘録兼ねて共有させて頂きました。
巷では、ポイント制度の大幅な変更について、日本国内の人気高級ホテル4つで、無料宿泊に必要なポイント数が2万〜3万ポイント引き上げられることが判明し、騒然となっています。
しかしながら、「フレキシブルなポイント交換制度」と言っているだけに、フレキシブルに旅行日程が立てられる人にとっては、より低いポイントで泊まれる日が増えるなど、お得な制度になると良いな、と思います。